12月議会報告

■補正予算62億7千万円、予算総額8,611億円余
    《全国に先駆けて児童ポルノ等画像の規制・罰則を》


 11月30日から12月19日までの20日間の日程で11月議会が開催されました。
  今議会には、当初37議案、55億円の補正予算案が提案されましたが、最終日には職員などの給与改正を受け9議案、7億7千万円が追加提案されました。
  補正予算の主なものは、熊本地震対応分が9億6千万円、大雨・台風災害復旧分21億円その他2億円です。最終的な県予算の総額は、8,611億円余りとなり、2年前の地震からの復旧復興予算が加算される分、例年よりも大幅に増えている状況です。(例年は7,000億円程度です)
【条例関係】
 
条例関係では熊本県少年保護育成条例を一部改正して、児童ポルノ等画像の要求行為に関する規制・罰則などの新設を行いました。これは全国に先駆けての取り組みです。
【議員提出議案】
 
また、議員提出議案として「熊本県産酒乾杯条例」が提案可決されました。他県ではすでに取り組まれておりますが、本県は焼酎、日本酒、ワインなど様々な県産酒がありますので、いわゆる日本酒だけにこだわらない乾杯条例となっています。
  一般質問には12人の登壇がありました。様々な立場からの質問が展開されるなかで、熊本空港へのアクセス改善策として、「JR三里木駅を起点とし、県立運動公園を経由して熊本空港への鉄軌道を敷設する」案で、JRと協議を進めることを知事が表明しました。
  また、水俣病の認定の遅れに対する指摘、藤崎台球場の移設、熊本都市圏交通の改善に向けての取り組みなどに、前向きな答弁がされました。
【請願や意見書】
 
請願は3案、意見書は8案提出され、結果は次の通りです。
 ■不採択となった請願
 
●教育費負担の公私間格差をなくし、子どもたちにゆきとどいた教育を求める私学助成金請願
  ●熊本地震被災者の住まい再建に関する請願
  ●熊本地震被災者の医療費窓口負担等の免除措置に関する請願
 ■採択された意見書(提案会派)
 
●自動車税の現行制度堅持や車体取得時課税減収分の税源確保を求める意見書(自民・公明)
  ※県民クラブは、自動車税の軽減を求める中で、減収分の地方自治体の財源確保は賛成ですが、そのための健康制度の堅持には反対しました。
  ●くまもと県酒で乾杯条例の制定についての意見書(自民・県民クラブ・公明)
  ●地方議会議員の厚生年金への加入を求める意見書(自民・公明)
  ●道路財源確保を求める意見書(自民・県民クラブ・公明)
  ●農業農村整備事業の地方財政措置の充実を求める意見書(自民・県民クラブ・公明)
 ■不採択された意見書
 
●全国知事会が求めた国保財政への公費投入を全面的に支持し、住民と医療保険制度を守るように意見書(県民クラブ・共産・新社会)
  ●全国知事会の決議を支持し、日米地位協定の抜本的見直しを求める意見書(県民クラブ・共産・新社会)
  不採択となった請願や意見書について、私は採択賛成の対応を取りました。
  私学助成を求める請願については、毎年のことですが、集められた署名が議長室に提出されます。今回は請願内容の説明後、涙ながらに訴える高校生の陳情に同席し、なんとかしなければと心が痛みました。
  また、熊本地震の被災者支援関連の請願について、関係者から地震で被災を受けた方の中で、なかなか支援の手が回らず、困窮している現状説明も受けました。限られた予算の中で、行政は対応していかなければならず、すべての方への要求に対応できる予算がないという理由は理解します。しかし、議会も一緒になって、国へ財源確保を求め、社会的弱者の救済対応につとめなければなりません。
  また、地震被害に寄せられた義援金や、復興基金の使い道を見直すことも対応可能でしょう。残念ながら、今回提出された意見書などについては、否決されましたが、救済を求める県民の声は寄せられています。少しでも現状改善に向けた努力を議会の中で頑張っていきたいと考えます。